代謝物のプロファイリングと同定は、新しい化合物の創薬研究と開発における重要なステップです。代謝物同定(MetID)試験では、クリアランスの機構が分かるだけでなく、潜在的活性や反応性代謝物の存在の分析、化合物に固有の代謝物、不均衡性の代謝物の観察ができるため、分子の生体内変化を理解するうえで有益です。

非臨床代謝物同定
- ソフトスポット同定
- In vitro 種間比較
- 前臨床 AME / ADME
臨床代謝物同定
- ヒト AME
- 臨床代謝物同定
- In vivo 種間比較
環境代謝物同定試験
- 農薬代謝物同定
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リードオプティマイゼーションによって化合物の生体内変化を理解すると、リード候補の特性が強化されます。また、情報に基づいた意思決定をより早く下せるようになり、コスト増大につながる開発の遅れを回避することができます。
- MIST、ICH M3、EMA / FDA の各 DDI ガイドラインに沿った初期比較、種間試験情報を入手(前臨床毒性試験用動物種の正しい選び方なども含む)
- 標的を絞った修飾でクリアランス特性を改変
- 薬物間相互作用の潜在リスクを低減
- 反応性代謝物を低減
- 固有または不均衡性の潜在的ヒト代謝物を早期に同定
MetID のための補完的手法
- 基質マッチング:異種間の基質を照合することで基質の影響を抑え、代謝反応を比較しやすくします。
- 重水素交換:重水素化された移動相を用いて代謝を特性化し、-NH、-OH、-COOH などの交換可能な陽子を目立たせます。異性体代謝物の構造解明、差別化に有益です。
- 三塩化チタン:塩化チタン(III)からアミンを還元し N-オキシドを確認します。
- 代謝物の分離:特定の代謝物を分離し、同定を容易にします。
- 酵素脱共役:一般的には、β-グルクロニダーゼ(リンゴマイマイなど)によって酵素を培養し、アグリコンを放出する代謝物を脱共役させて、提示されている代謝物に関する追加的な情報を得ます。特定の酵素を使用すれば、硫酸塩やグルクロニドなど個別の複合体を調べることができます。
- TLC:代替のクロマトグラフィー法による二次的手法。1 次元または 2 次元で、手動もしくは自動化されたプレートスポッターを用いて実施することができます。
一般的なバイオロジックス試験
- オリゴヌクレオチド - 可能な型:単鎖、二本鎖、siRNA、非天然修飾、ターゲティング構造、修飾リン酸化糖
- ペプチド - 合成または修飾(通常 10〜15 のアミノ酸)。通常は放射性標識が必要です。
- 抗体薬物複合体 - In vitro 前臨床 ADME 評価。通常はペイロードへの代謝、またはペイロードとリンカーへの代謝を調べます。
MetID 試験 & 規制ガイダンス
代謝物同定試験は、医薬品や医療機器開発のあらゆる過程で行われます。上記の試験で生成されるデータで、DMPK 試験に関する次の規制ガイドラインへの対応が可能になります。
- ICHM3 - ヒト治験に向けた非臨床安全性試験のためのガイドライン
- 医薬品の販売承認(Marketing Authorization for Pharmaceuticals)(2008年)
- 薬物代謝物の安全性試験に関する業界向け FDA ガイダンス(Safety Testing of Drug Metabolites Guidance for Industry)(2016年)
- EMA DDI
MetID 技術
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