免疫調節分子の前臨床評価のための ID8-Luc 同系卵巣癌モデル

掲載日:2019年

著者:Sumithra Urs、Sheri Barnes、Stacey Roys、Maryland Rosenfeld Franklin

ポスター | 免疫調節分子の前臨床評価のための ID8-Luc 同系卵巣癌モデル(PDF)


概要および背景

  • 卵巣癌(OC)は、米国において 14.000 を超える高い年間死亡率を示す婦人科の悪性腫瘍です。OC 患者の 80% までにおいて、1 次治療(手術と化学療法)後の初期段階では寛解に入りますが、16~18 か月以内の再発が 60% を超えます。
  • OC は、新抗原負荷が低く、免疫学的に「冷たい」性質のため、困難な課題のある悪性腫瘍です。しかし、他の癌での免疫療法による最近の成功が卵巣癌患にいくつかの希望をもたらしています。最も有望なデータの 1 つは、腫瘍浸潤リンパ球の存在が OC 患者の生存率の向上と明らかに相関していることを報告しています。
  • 免疫療法や併用療法などの新しい療法は、患者の臨床転帰を改善するために不可欠であるため、関連するマウスモデルの特性評価が必要です。この取り組みでは、ID8-Luc マウス卵巣癌モデルを評価し、免疫調節剤に対する感受性をテストします。
  • C57BL/6 マウス由来の ID8 マウス卵巣表面上皮癌細胞株を、疾患の進行と治療結果を追跡および監視する前臨床同系モデルとして確立しました。このモデルは、ルシフェラーゼを発現する ID8 細胞の腹腔内送達に依存して、ヒトの疾患の諸相を模倣しています。

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